人の失敗には「大丈夫、誰にでもある」と言えるのに、自分の失敗には「なんでこんなことも」と責めてしまう。そんな覚えはないかの🦊 今日は、「自分への思いやり」と幸福感の関係を、たくさんの研究をまとめて調べた分析を紹介するのじゃ。

心理学で「セルフ・コンパッション」と呼ばれるのは、失敗や自分の至らなさに直面したときに、自分に向ける前向きで思いやりのある態度のことなのじゃ。自分を甘やかすこととは違って、「人間だから失敗もする」と受け止めて、落ち着いて次を考えられる姿勢を指すのじゃ。
ドイツのZessinらは2015年、この態度と幸福感の関係を調べた研究を、79のサンプル・合計16,416人分集めて分析したのじゃ。
この結びつきには、後から大事な注釈がついたのじゃ。MurisとPetrocchiは2017年、よく使われる「自分への思いやり」の質問票が、「自分に優しい」「人間だから仕方ない」という前向きな項目と、「自分を責める」「自分だけだと孤立する」「考えに飲み込まれる」という後ろ向きな項目の両方からできていることに注目し、18の研究を分析したのじゃ。すると、前向きな項目は心の不調を防ぐ方向に結びついていたが、後ろ向きな項目のほうが、心の不調とより強く結びついていたと報告されているのじゃ。
つまり、「自分にもっと優しくしよう」と足し算をするより、「自分を責めるのをやめる」という引き算のほうが、効き目が大きいのかもしれないのじゃ。
分かっているのは、自分を責めない態度と幸福感が、多くの研究で結びついていること。ただし、大半は同じ時点で測った関連の研究で、「優しくすれば幸せになる」と言い切るには、因果を調べた研究がもっと必要なのじゃ。強み診断の「寄り添いぎつね」のようなタイプかどうかで変わる、という研究でもないのじゃ。
ここから先は研究の結果ではなく、御狐からの提案なのじゃ。強み診断の「寄り添いぎつね」の結果文には「人のために動きすぎたと感じた日は、自分にも同じだけ寄り添ってあげて」とある。失敗した夜に、友だちにかける言葉をそのまま自分に向けてみる。「誰にでもあるよ」の一言でよいのじゃよ。
自分の強みがどのタイプか、強み診断でチェックしてみてください。