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2026年10月29日
口角を上げると気分も上がる?「ペンをくわえる実験」の追試と、19か国の研究
「つらいときほど口角を上げると、気分もついてくる」。聞いたことがある人は多いじゃろう🦊 その元になった有名な実験と、人数を大きく増やしてやり直した2つの研究の結果を、今日は順番に見ていくのじゃ。
1988年の実験「ペンのくわえ方で、漫画のおもしろさが変わった」
ドイツのStrackらは1988年、「表情が気持ちに影響する」という仮説を、本人に気づかれない形で調べたのじゃ。参加者にペンをくわえてもらうのじゃが、歯でくわえると笑顔の筋肉が働き、唇でくわえると笑顔ができない。そのまま漫画を読んで、おもしろさを評価してもらった。すると、歯でくわえた(笑顔の形の)グループのほうが、漫画をおもしろいと評価したのじゃ。
2016年の追試「17の研究室でやり直したら、差が消えた」
この実験は長く語り継がれてきたが、同じ手順での直接の追試はされていなかったのじゃ。そこで2016年、17の独立した研究室が、事前に取り決めた同じ手順で追試を行ったのじゃ。
2022年の大規模研究「やり方によっては効果がある」
話はここで終わらないのじゃ。2022年には、この仮説を支持する側と疑う側の研究者が協力して、19か国3,878人で、事前に手順を登録した研究を行ったのじゃ。その結果、人の笑顔をまねる方法や、自分の意思で笑顔の筋肉を動かす方法では、楽しい気持ちが強まったり、生まれたりした。一方で、ペンをくわえる方法では、効果の証拠ははっきりしなかったと報告されているのじゃ。
つまり、「表情が気持ちに影響する」こと自体は、条件によっては見られる。でも、「ペンをくわえるだけ」のような気づかれない小さな操作では、効果はほぼ出ない、というのが今の見立てなのじゃ。
分かっていること・まだ分からないこと
分かっているのは、「意識して笑顔を作る」ことが、気分をいくらか明るくする可能性があること。ただし、効果の大きさや、どのくらい続くかは、まだはっきりしないのじゃ。気質診断の「陽だまりぎつね」のようなタイプだから効く、という研究でもない。つらい気持ちを笑顔で押し込める、という使い方は、この研究が勧めているものではないのじゃ。
ここから先は研究の結果ではなく、御狐からの提案なのじゃ。朝の鏡の前で、意識して3秒だけ口角を上げてみる。効かない日があっても気にしない。それくらいの軽さで試すのがちょうどよいのじゃよ。
今日からできること(研究の結果ではなく、試しやすい例)
自分の気質がどのタイプか、気質診断でチェックしてみてください。
気質診断をしてみる →
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