自分の得意なことを、いつもと違う場面で使ってみたことはあるかの🦊 今日は、「自分の強みを新しいやり方で使う」「その日の良かったことを3つ書く」といった小さな習慣が、幸福感にどう影響したかを調べた研究と、その追試の結果を紹介するのじゃ。

ペンシルベニア大学のSeligmanらは2005年、幸福感を高めるとされる5つの方法と、比較用の課題1つを、参加者に無作為に割り当てて試してもらう実験を発表したのじゃ。参加はインターネット上で行われ、6つのグループに分かれた。結果、5つのうち3つの方法で、幸福感の上昇と、落ち込んだ気分の減少が長く続いたと報告されているのじゃ。
そのうち、追試の論文で名前が挙がっている2つが、「その日の良かったことを3つ書く」と、「自分の代表的な強みを、新しいやり方で使う」なのじゃ。どちらも1週間だけ取り組む方法で、お金も道具もいらないのじゃ。
ヨーク大学のMongrainらは2012年、この2つの方法を同じ手順でやり直したのじゃ。ただし、比較用の課題を改良し、さらに「前向きな自分についての記憶を書く」という、前向きな比較用の課題も加えた。すると、2つの方法で幸福感の上昇が長く続いたのは元の研究と同じだったが、前向きな比較用の課題でも、同じように幸福感の上昇が続いたのじゃ。落ち込んだ気分については、比較用の課題を上回る変化は見られなかったと報告されているのじゃ。
分かっているのは、「強みを新しいやり方で使う」「良かったことを3つ書く」という1週間の習慣のあとで、幸福感の上昇が長く続いたと、2つの研究で報告されていることなのじゃ。一方で、追試では前向きな比較用の課題でも同じ結果が出たので、「強みを使うこと」だけが特別に効いた、とは言い切れないのじゃ。落ち込んだ気分への効果も、当初考えられていたより控えめかもしれない、と追試の研究者は書いているのじゃ。
また、この研究で使われた「強み」は、研究者が作った性格の強みの分類をもとにしたもので、このサイトの強み診断の8タイプとは別物なのじゃ。「ひらめきぎつねなら幸福感が上がる」といった、タイプごとの話ではないのじゃ。
ここから先は研究の結果ではなく、御狐からの提案なのじゃ。強み診断の「寄り添いぎつね」は、話を聞くだけで相手をほっとさせる力があると書かれている。その力を、いつもの友だちではなく、職場の新しい人や、家族に向けてみる。「積み上げぎつね」なら、仕事で続けているコツコツを、趣味や片づけに向けてみる。研究で試されたのは「いつもの強みを、いつもと違う場面で使う」ことなので、まずは1週間、場面を1つ変えるだけでよいのじゃ。
夜に「今日の良かったこと」を3つ、一言ずつメモするのも、同じ研究で試された方法なのじゃ。大きな出来事でなくてよい。温かいお茶が飲めた、くらいで十分なのじゃよ。
自分の強みがどのタイプか、強み診断でチェックしてみてください。