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2026年10月23日
お守りやラッキーアイテムで、本当に上手くいく?実験と追試の結果
受験のお守り、勝負の日のラッキーカラー、ゲン担ぎ。「持っていると上手くいく気がする」という経験は、誰でも一度はあるのではないかの🦊 今日は、それを実験で確かめた研究と、その追試の結果を紹介するのじゃ。
2010年の実験「幸運だと言われると、成績が上がった」
ドイツのケルン大学のDamischらは2010年、「幸運のおまじない」が成績に影響するかを調べる実験を発表したのじゃ。「break a leg(がんばって)」のような決まり文句や、指を交差させて幸運を祈る動作、ラッキーチャームを持たせると、ゴルフ、手先の器用さ、記憶、アナグラムの成績が上がったと報告されている。その理由として、「うまくやれそうだ」という自信(自己効力感)が高まるから、と説明されているのじゃ。
でも、2014年の追試では再現されなかった
ところが、同じゴルフの実験を、人数を増やして、精度を高めてやり直した研究が、2014年に発表されたのじゃ。「運のいいボール」と言われた人も、そう言われなかった人も、成績はほぼ同じだった。人数の少なさでも、課題の難しさの違いでも、運を信じる度合いの違いでもなさそうだ、と報告されているのじゃ。
📖 研究メモ:ラッキーアイテムの効果は、追試では確認されなかった
追試論文では、これまでの関連研究も統合して分析しています。研究ごとのばらつきは大きく、人数が多く、あらかじめ計画を立てたような「しっかりした設計」の研究だけを見ると、効果は観察されなかったと報告されています。
ラッキーアイテムの効果は、追試では確認されなかった
2010年 最初の研究
「幸運のボールです」と
言われたグループは、
ゴルフの成績が
上がったと報告
2014年 追試(2回)
同じ実験を、人数を増やして
2回やり直したところ、
言われたグループも
ほぼ同じ成績だった
どちらも「運のいいボール」と伝えた群と、伝えなかった群を比べた実験
出典:Damisch, L., Stoberock, B., & Mussweiler, T. (2010). Keep your fingers crossed!: How superstition improves performance. Psychological Science , 21(7), 1014–1020./Calin-Jageman, R. J., & Caldwell, T. L. (2014). Replication of the superstition and performance study by Damisch, Stoberock, and Mussweiler (2010). Social Psychology , 45(3), 239–245.
ここから言えること、言えないこと
この結果から言えるのは、「ラッキーアイテムを持つと成績が上がる、と言い切れる証拠は、今のところ十分ではない」ということなのじゃ。逆に、「まったく無意味だと証明された」わけでもないのじゃ。
お守りは「準備のかわり」ではなく「合図」として
ここから先は、研究の結果ではなく、ひとつの考え方なのじゃ。お守りやラッキーカラーは、運を呼ぶものというより、「さあ、いつもの自分でやってみよう」という合図として持つのが、ちょうどいいのかもしれないのじゃ。準備を減らす理由にしないことだけ、気をつけたいのじゃ。
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